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■ 勝ったら焼肉、のはずが…
「今日こそ勝ったら、焼肉行こう」
これ、パチンコ・スロット打ちがよく言う“フラグ”の代表格。
負け続けてる日々に一区切りをつけたくて、
“勝利のご褒美”を用意することで、自分を鼓舞する。
だけど、この「勝ったら〇〇しよう」ってやつ、
本当に実現したことある?
俺はない。
何度も、何度も言ってきたけど、
結局その焼肉代まで台に突っ込んでる。
■ 朝イチで当たった日は気分が良い
ある日の朝。
ジャグラーに座って、投資2千円でペカッ。
「やば、これは…流れ来てるやつじゃん!」
と思った俺は、隣の台に座ってた友達に宣言した。
「今日勝ったら焼肉行くから!」
友達は「お、いいね〜」なんてノってくるけど、
内心たぶん「また言ってるよ」って思ってたと思う。
だって、それまで何度もこのセリフを言って、
焼肉どころか、コンビニ飯すら買えない日もあったから。
■ 早い時間に勝つと気が大きくなる
順調に出玉が伸びていく。
追加投資なしで、持ちメダルだけで箱に届いた時点で、
頭の中では「もう今日は勝ち確!」というBGMが流れ始める。
そこからが、怖い。
余裕があると、打ったことない台に手を出し始める。
・設定なんてわからない新台
・履歴だけで選んだAタイプ
・根拠ゼロの「勘」
そして、みるみる減っていく出玉。
気づけば1箱が消えて、次の1箱に手をつける。
でも、「勝ってるから大丈夫」という謎の自信が、止めない。
■ 焼肉に行くタイミング、永遠に来ない

夕方。
ふと時計を見ると18時。
「そろそろやめて、焼肉行こうかな」
と、頭をよぎる。
だけど、そのタイミングで
「あと1回当たれば出玉戻せるかも」
という謎の執念が湧いてくる。
結果:追加投資。
そして、最後は現金を下ろしてる。
焼肉どころか、
帰り道はスーパーで半額の焼きそばパンを買って、
帰って泣きながら食べた。

■ 「勝ったら〇〇」は最初にやれ

俺が学んだこと。
“勝ったら〇〇”は、先にやれ。
勝ってからだと、絶対やらない。
なぜなら、勝った瞬間から「もっと勝てるかも」という悪魔が出てくるから。
もし本当に焼肉に行きたいなら、
勝った時点で席を立って、即予約して、向かう。
じゃないと、また同じことになる。
■ 勝ち逃げは難しい。でも、一番大事
ギャンブルで一番難しいのは、勝ち逃げ。
人間って、「もっと欲しい」って感情に支配される生き物なんだなって、
身をもって理解した。
だから俺は、こう決めた。
「勝った日は、絶対に焼肉行く」
じゃなくて、
「1万円勝ったら即やめて、500円のおにぎりセットを祝勝会にする」
それくらいが、ちょうどいい。
それくらいじゃないと、絶対に勝ちを守れない。

■ まとめ:焼肉は夢じゃない、幻だ。
「勝ったら焼肉行こう」
この言葉を、どれだけのギャンブラーが口にしてきたのだろう。
でも、本当に実現できた人って、たぶんごく一部。
勝った日は油断する。
勝ったからこそ、また打ちたくなる。
それがギャンブルの沼。
焼肉を食べたければ、まずホールを出ろ。
それが唯一、夢を現実に変える方法だ。
