逆転への軌跡

借金が半分減ったときの心境【逆転への軌跡・第9話】

 

「やっと…ここまで来たか。」

初めてそう思えた瞬間だった。

借金300万円スタート。そこから、ようやく150万円を切ったときの話。

別に完済したわけじゃない。

それでも、心の中では確実に“何か”が変わり始めていた。

半分減っただけなのに、世界が違って見えた

正直、最初は「半分返したぐらいじゃ何も変わらないだろ」って思ってた。

実際、まだ150万も残ってるわけだし、全然偉くない。

でも実際に、借金残高をアプリで見たとき、

「あれ?なんか、俺でもやればできるんじゃないか?」

そんな錯覚みたいな自信が、湧いてきた。

ここまで来るのに、決して楽じゃなかった。

・副業の収益を地道に積み上げて

・無駄遣いを死ぬほど我慢して

・パチンコ屋の前を通るたびに自分と闘って

その全部の積み重ねが、「半分」という数字になった。

それだけのことなのに、すごく誇らしかった。

自分を“肯定”できるようになった

 

ギャンブルやってた頃って、自分のことが死ぬほど嫌いだった。

「俺なんかにできるわけがない」

「どうせまた失敗する」

「もうダメだ、人生詰んでる」

そんなセルフトークばっかり。

毎日、自分を殴り続けるような感覚で生きてた。

でも、借金が半分になったとき。

初めて、自分にこう言ってあげられた。

「お前、よく頑張ったじゃん。」

これができるようになっただけで、人生が少しだけ明るくなった気がした。

ここで調子に乗ったら、また地獄を見る

ただ、当時の俺は絶対に油断しないようにしてた。

なぜなら、ギャンブルで「一時的に勝ったとき」のあの感覚を思い出したから。

パチンコでちょっと勝つと、「今日はイケる!」って思って、

そのまま全部溶かして、結局マイナスになる。

あのパターンを何度も繰り返してきた。

だから、借金が半分になった時も、心の中ではこう叫んだ。

「ここで調子乗ったら終わりだぞ!!」

まだ借金150万ある。

まだまだ道半ば。

ここで気を緩めたら、また元通りだ。

そんな自戒の気持ちで、さらに気を引き締めた。

150万円って、まだ重い。でも「希望」は見えた

リアルな話をすると、借金150万ってまだ相当重い。

  • クレカは使えない
  • 賃貸の審査も通らない
  • 貯金もゼロに近い

世間的に見たら、まだまだ“底辺”だった。

でも、俺の中では一つだけ明確に変わったものがあった。

「このまま続けたら、絶対に完済できる」

そう思えたこと。

これが、めちゃくちゃデカかった。

未来を諦めるんじゃなくて、未来を信じられる。

この小さな自信が、行動力に直結した。

「あと半分」をどう乗り越えたか

借金が半分になったあと、正直、ペースは少し落ちた。

理由は単純で、副業や節約だけじゃ、これ以上スピードを上げるのがきつくなってきたからだ。

そこで俺が取り入れたのが、

「自己投資」と「収入の最適化」だった。

・スキルアップに少額だけどお金を使う

・単価の高い案件に挑戦してみる

・本業でも役職を狙って収入を上げる

要するに、「支出を減らす」だけじゃなく、「収入を増やす」フェーズに移行した。

この考え方の変化が、さらに前進するための大きな武器になった。

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半分返した自分に伝えたいこと

今、もし借金を半分返したところで足踏みしてる過去の俺に言うなら、

「大丈夫、焦るな。ここまで来たお前なら、必ず完済できる。」

って伝えたい。

完済までの道のりはまだ長い。

でも、半分まで来たという事実は絶対に裏切らない。

この事実がある限り、もう一度どん底に落ちることはない。

地に足をつけて、コツコツやればいい。

もう、逃げる必要はないんだ。

まとめ|半分減った。それは“本当の戦い”の始まりだった

 

借金300万から150万。

確かにそれは大きな一歩だった。

でも、本当の意味での「戦い」はここからだったと思う。

・気を緩めず

・焦らず

・着実に一歩一歩

そんな地味な積み重ねが、この先の逆転劇を作っていく。

半分まで来たら、あとはゴールに向かって進むだけ。

道のりはまだあるけど、未来への道は確実に開かれている。

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