逆転への軌跡

普通の生活って、こんなに尊かったのか【逆転への軌跡・第10話】

「普通に生活できるって、こんなにありがたいことだったんだな。」

借金300万、どん底生活から這い上がって、

ようやく“普通”を手に入れたとき、心からそう思った。

金持ちになったわけじゃない。

高級車を買ったわけでも、ブランド物を持ったわけでもない。

ただ、当たり前に働いて、

当たり前に家賃を払って、

当たり前にスマホが使えて、

当たり前にコンビニで弁当が買える。

この「普通」を取り戻すまでに、何年もかかった。

ギャンブル漬けだった頃、「普通」は夢のまた夢だった

 

当時の俺は、本当にボロボロだった。

  • クレカは止まり
  • 携帯も止まり
  • 家賃も滞納し
  • 財布には小銭しかない

そんな状態で、毎日パチンコ屋に通っていた。

「今日こそ勝って、なんとかしよう」

「一発逆転しかない」

そんな思考に取り憑かれて、どんどん自滅していった。

当然、友達とも疎遠になるし、家族にも心配かけるし、

社会との接点すら、どんどん薄れていった。

“普通に生きる”なんて、もう無理だと思ってた。

逆転への第一歩は「地味な積み重ね」だった

そこからどうやって抜け出したかというと、

派手なことは一切してない。

・副業で少しずつ稼いで

・節約して支出を減らして

・毎月、最低でも1万円は返済に回す

そんな地味すぎる行動を、ひたすら繰り返しただけ。

一発逆転なんてなかった。

地道に、コツコツ、借金を減らしていく。

最初はめちゃくちゃしんどかった。

でも続けていくうちに、少しずつ景色が変わってきた。

  • スマホが止まらなくなった
  • クレカの審査に通った
  • 人と普通に約束ができるようになった

少しずつ、少しずつ、“普通”が戻ってきた。

普通の生活に戻ったとき、涙が出た

全部返済できたわけじゃない。

それでも、久しぶりにちゃんと給料が振り込まれて、

そこから家賃を払ったとき。

「うわぁ、俺、ちゃんと生きてるじゃん…」って思った。

何気ないことだった。

振り込み→家賃引き落とし→光熱費も払う→冷蔵庫に食材がある。

それだけで、涙が出そうになった。

昔は、これができなかった。

毎月、「今月どうしよう」「どこから金借りよう」って、そればっかり考えてた。

それが今は、ちゃんと自分の力で、生活できてる。

それがどれだけ尊いことか、身に沁みた。

「普通」を続けることが、実は一番難しい

ギャンブルで地獄を見たからこそ思う。

「普通に働いて、普通に支払いをして、普通に生きる」

これって、めちゃくちゃ難しい。

めちゃくちゃ偉い。

一発逆転なんて狙わず、

地道に生きる。

派手な刺激もないし、

爆発的にお金が増えるわけでもない。

だけど、心は確実に穏やかになった。

毎日、不安で押しつぶされるようなこともなくなった。

“普通”の生活こそが、

一番贅沢で、一番幸せなことだったんだ。

「もっと上」を目指したくなった

もちろん、満足だけじゃ終わらない。

普通の生活を手に入れたら、今度は「もっと上」を目指したくなった。

・副業収入をもっと増やしたい

・投資にも挑戦してみたい

・将来、好きな場所に住めるようになりたい

欲が出るようになった。

でも、この「上を目指す欲」は、昔のギャンブル脳とは違う。

「堅実に積み上げて、じっくり結果を出す」

そういう健全な欲だ。

これもきっと、普通の生活を手に入れたからこそ、芽生えた感情だと思う。

まとめ|普通の生活ができるだけで勝ち組だ

 

もし今、借金で苦しんでる人、ギャンブルで地獄を見てる人がいるなら、伝えたい。

普通に生活できるだけで、マジで勝ち組だよ。

・人と普通に話せる

・家に帰ったら電気がつく

・スマホが普通に使える

・給料日にちゃんと振り込まれる

これ、全部奇跡みたいなもんだ。

一発逆転なんか狙わなくていい。

普通を続けるだけで、人生はちゃんと変わる。

俺はそれを、身をもって知った。

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