
今でこそこうして副業だの節約だの言ってるけど、ほんの数年前の俺は、
「携帯もクレカも止まって、借金300万抱えたままパチ屋のイスに座ってた」。
まじで、誰にも連絡取れない、金もない、やる気もない。
そんな状態から、少しずつ“普通の生活”を取り戻していった話をしようと思う。
目次
止まった携帯と、止まった思考
ある日、いきなりスマホの電波が「圏外」になった。
最初はバグかと思った。でもすぐに分かった。未払いで止められたんだ。
口座には残高ゼロ。
手元の現金もスロットで消えたばっか。
頼れる家族もいないし、連絡する友達も減ってた。
それでも、パチ屋には行ってた。
なぜかって?携帯止まっても、スロットは回るから。
バカみたいだけど、その頃はそれが“現実逃避”だった。
「何とかなるっしょ」って言いながら、
“何ともならない日々”を延々繰り返してた。

初めて「社会に戻りたい」と思った瞬間

そんなある日、トイレの鏡に映った自分を見て、ゾッとした。
髪はボサボサ、服はシワシワ、目は死んでた。
しかもその日、隣で打ってた学生くらいの子が、彼女と笑ってたんだよ。
普通にスマホいじって、LINEして、次どこ行く〜?とか話して。
「俺、何してんだろ」って初めて思った。
人生って、こんなはずじゃなかったよな?
ちゃんと働いて、彼女作って、スマホも使えて、たまに旅行して…
“当たり前”すら持ってない自分に気づいて、ようやく動き出した。
社会復帰の第一歩は「恥を捨てる」だった
まずやったのは、携帯会社に電話すること。
公衆電話からな。
めっちゃ恥ずかしかったよ。「滞納してて…再契約できませんか?」って。
でも、事情を話して、分割で少しずつ払っていくことにした。
クレカは…正直アウトだった。ブラックリスト入り確定。
でもそれでもいい。まずは“連絡手段”を復活させたかった。
次にやったのが、日雇いのバイト探し。
履歴書も手書きで、面接もボロボロ。
「空白期間、何してたの?」って聞かれて、
「ちょっと…まあ色々と…」って言葉を濁すしかなかった。
でも、採用してくれるとこがあった。
その時、ちょっと泣きそうになった。
少しずつ、できることが増えていく
日雇いでも給料が入れば、携帯代も払える。
飯もちゃんと食える。風呂も入れる。寝る場所も安心。
そんな“小さな安定”が、自分を少しずつ戻してくれた。
で、空いた時間に副業を始めた。
最初はLINEスタンプ、そのあとnote、ブログ…
少しずつでも“自分の力で稼ぐ”って意識が芽生えてきた。
やがて、誰かに「ありがとう」って言われることも増えた。
LINEスタンプ買ってくれた人のレビューとか、noteのコメントとか。
それがめちゃくちゃ嬉しかった。
社会復帰って、別に「会社に戻る」ことじゃない
この話をすると、「会社に再就職したの?」って聞かれるけど、
俺の中での“社会復帰”はそうじゃない。
「普通の生活に戻れた」っていう実感が一番大きい。
・携帯が繋がる
・家にちゃんと寝床がある
・金を稼いで、金を残せる
・毎日ギャンブルに逃げない
これが俺にとっての“社会”だったんだ。
まとめ|「失った当たり前」を取り戻すまでの話

クレカが止まり、携帯が止まり、人間関係も全部切れた状態から、
俺は“当たり前”を一個ずつ取り戻していった。
そして分かったことがある。
当たり前って、めちゃくちゃありがたい。
・電気がつくこと
・スマホが使えること
・誰かと連絡取れること
・働いて、金が入ること
それら全部が“普通”じゃなくて、“奇跡”だったんだって。
それに気づけたことが、逆に幸運だったのかもしれない。

