
借金300万円の男が、今日も金策に頭を悩ませている──。
「ギャンブルやめろよ」って正論は聞き飽きた。俺にできるのは、とりあえず“今あるもので生き延びる”ことだけだ。
気がついたら、財布に2,000円。明日の昼メシすら怪しい現実
昼飯代、電気代、スマホ代…いろいろ支払いが迫っているけど、心の奥では「いや、ワンチャン勝てば大丈夫」という希望的観測が渦巻いてる。
そんな俺でも、「さすがにこのままじゃヤバい」と思える瞬間が、年に数回だけある。今がちょうどそのタイミングだった。
メルカリという名の“最後の砦”

とりあえず部屋を見回して「売れそうなもの、売れそうなもの…」と呪文のように唱える。
・昔読んだままのマンガセット
・ノリで買ったけど一回しか使ってないワイヤレスイヤホン
・使いかけの香水などなど
なんとか5品くらい出品したら、1時間後に通知が来た。
「○○が売れました!」
その瞬間、「俺、天才かも」と思った。
副業ってこれでよくね?ってちょっと本気で思った。
売上金は1,200円。
……いや、昼飯代とパチンコ代どっちかしか無理じゃん。
発送しにコンビニに寄る。
発送ついでにATMへ。ついでにパチ屋へ。
「こんなに頑張って生きてんだから、少しぐらい打っても罰は当たらんだろ」と、ATMから1,000円だけ引き出す。
そのままパチンコ屋へ。
ジャグラー1000円勝負──初当たりゲット!からの、REG一発。
当然のように全飲まれ。
マンガ売って、送料負担して、労力かけて、残ったのはこの虚無感だけ。
「これ、人生の無駄遣いってやつでは?」
副業で稼いだ金は、ギャンブルに吸い込まれる運命
メルカリって、副業の入口としてはほんと優秀。
部屋も片付くし、すぐ売れれば達成感もあるし。
でも、「売れた=お金が増えた」と思っちゃうと、俺みたいな人間はすぐにギャンブル資金に使ってしまう。
金策のつもりが、ギャンブルの軍資金確保活動になってる。
これ、まさに地獄のサイクル。
「メルカリで金策」って検索してきた人には申し訳ないけど、使い方を間違えると、ただの“延命処置”にしかならん。
まとめ:メルカリで得られるのは、金よりも現実

メルカリって、手軽で便利で、ちょっとした金策にはなる。でも俺みたいなギャンカスには、現実を突きつけてくる鏡みたいな存在だ。
物が売れても、人生は売れない。
稼げても、幸せは手に入らない。
それでも、結局生き延びるために今日も出品する。
「金策?とりあえずメルカリだろ。」
──それが俺の、ギャンカス的サバイバル術。
