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歯が痛い。けど、金がない。
ある日突然、歯が痛み出した。
最初は「ちょっとしみるな〜」くらいだったのが、3日後にはロキソニンを飲まないと寝られないレベルに悪化。
でも、財布には1,000円ちょっと。もちろん、貯金なんてゼロ。
冷蔵庫にあるのは安売りで買った豆腐と卵。
そんな生活で、歯医者になんて行けるわけがない。
「放っておけばそのうち治る」
「今月は我慢して、来月の給料で…」
――そう思って先延ばしにしてた。でも、歯の痛みは容赦なかった。
「歯が痛いけど歯医者に行けない」って、想像以上にツラい
歯が痛いって、生活に地味にダメージ与えてくる。
熱いものもしみる
- 冷たい水も飲めない
- ご飯が噛めない
- 夜中に痛みで起きる
- イライラして集中力ゼロ
もうね、何もかもが億劫になるんよ。
さらに俺の生活は、「空腹」+「借金の不安」+「歯の激痛」という三重苦。
しかも、歯って放っておくとドンドン悪化する。
ネットで調べたら、「放置すると神経が腐る」とか「顔が腫れる」とかヤバい情報が山ほど出てきた。
お金がないと病院にすら行けないこの現実――
マジで、底辺ってこういうことかと痛感した。
保険証もなかった俺がとった最後の手段
ちなみに当時、俺は保険証がなかった。
正確に言えば、国保の支払いを滞納してて、資格証明書扱いになってた。
つまり、「歯医者に行っても全額負担」。1回で1万円とかかかる地獄モード。
絶望の中、俺は一か八か、地元の「無料・低額診療制度」ってやつを調べた。
市の福祉課に電話して、「お金がなくて歯医者に行けません…」と正直に話した。
最初は冷たかった。でも、何度か食い下がるうちに、条件付きで相談を聞いてくれることになった。
そして、紹介されたのが地元の無料・低額診療を行っている歯科医院。
所得証明とか借金状況の確認は必要だったけど、なんとか診てもらえることに。
歯医者の椅子で泣きそうになった大人

診察台に座ってる間、情けなくて涙が出そうだった。
普通の人は、歯が痛ければすぐ歯医者に行ける。
でも俺は、相談して頼み込んで、やっと診てもらえるレベルの人間。
しかも、虫歯はかなり進行してて、神経ギリギリ。
「あと1週間遅かったら、抜歯でしたね」って言われたとき、ゾッとした。
治療費は割引が効いて、初診が2,000円くらいで済んだ。
痛み止めを飲んで久々にグッスリ眠れた夜は、今でも忘れない。
痛みって、金持ちか貧乏かで“我慢の仕方”が違う
この体験から学んだのは、「お金がないと痛みも我慢しないといけない」っていう現実。
これ、地味に心にダメージ来る。
普通の人は、風邪ひいたら病院行ける。歯が痛けりゃ歯医者に行く。
でも、貧乏人は**「金がないから様子見よう」→「悪化する」→「もっと金かかる」**という最悪のループに突入する。
「貧乏は健康も奪う」っていう言葉、今ならめちゃくちゃ納得できる。
痛みに耐えてる時間は、メンタルも削れていくんよ。
借金と健康のバランス、どうすれば良かった?
今思えば、あの時の俺は自分の身体を完全に後回しにしてた。
だけど、身体壊したら働けないし、稼げないし、借金も返せない。
本当は、少額でも医療費は最優先で確保すべきだった。
無駄なコンビニ飯とかパチンコに使ってた1,000円が、治療費になってたら――
そんな後悔が、今も残ってる。
「貧乏人ほど歯医者へ行け」って伝えたい
歯の痛みは我慢しても良くならない。
そして、我慢すればするほど金もかかる。
だからこそ、今の俺は言いたい。
「金がないなら、早めに歯医者に行け!」
可能なら市の制度を調べて、助けを求めてみてくれ。
俺はあのとき、助けを求めたことで救われた。
自分の身体と人生を、もっと大事にしてほしい。

