底辺飯シリーズ

【底辺飯シリーズ③】うどん一玉19円、神食材説 〜安い・早い・うまい。これが俺たちのファストフード〜

 

「今日、どうする?」

冷蔵庫を開けてみる。空気しかない。

財布を開ける。小銭がチャリン…、合計42円。

はい、詰みました――と、言いたいところだけど。

そんなときでも、俺たちには“救世主”がいる。

そう、うどん一玉19円。これがある限り、生き延びられる。

■ 19円で腹がふくれる衝撃

この世界に“最強の食材”があるとしたら、絶対にこれ。

乾麺でも冷凍でもなく、“ゆでうどん”の19円シリーズ。

スーパーによっては24円とか29円のとこもあるけど、俺が通ってた激安スーパーでは、毎日19円で売ってた。

19円で1玉。

これ、2玉食えばお腹はしっかり満たされる。

しかも、レンチンでOK。洗い物も少ない。

神か?いや神だった。

■ アレンジ無限。飽きずに食える

「でも、さすがに毎日は飽きるでしょ?」

って言う人、甘い。

うどんは“伸びしろ”しかない食材なんだ。

  • めんつゆだけで食べる→冷やしうどん
  • 卵を落として→月見うどん
  • 味噌汁の残りで→味噌煮込み風
  • ソースで炒めて→焼きうどん
  • マヨネーズと胡椒で→B級カルボナーラ風
  • カレーの残りぶっかけ→カレーうどん

工夫すれば、味変はいくらでもできる。

具材なんかなくても、“うどん本体のポテンシャル”がエグいから成立するんだよ。

■ 「貧乏飯」の称号を超えた瞬間

ある日、カップ麺すら買えないときがあって、仕方なくうどん玉だけ買って帰った。

調味料も何もないから、しょうゆとマヨネーズをかけて食った。

するとどうだ――「あれ?うまいぞ、これ」。

B級グルメを極めるって、つまりこういうことなんじゃないかって思った。

“材料費38円”とは思えない満足感。

カップラーメンより腹持ちするし、何より罪悪感が少ない。

世の中には「安くて腹いっぱい」=ジャンクってイメージがあるけど、

うどんは違う。ちゃんと炭水化物。ちゃんと温かい。**“生きる飯”**って感じ。

■ 調味料ストックがカギを握る

ここで重要なのが、日頃からの調味料ストック。

  • めんつゆ
  • 醤油
  • マヨネーズ
  • 七味唐辛子
  • ごま油

このあたりを常備しておけば、うどんライフは無限に広がる。

特にめんつゆは神アイテム。

これさえあれば、「つゆ無しでも我慢して食う」みたいな悲劇が起きない。

3倍濃縮タイプなら、水で伸ばして何回でも使えるし、コスパは最強クラス。

■ うどん1玉で人生語るな、って?

いや、語らせてくれ。

こちとら、19円のうどんで何度も飢えをしのいできたんだ。

普通の人にとっては“脇役の食材”かもしれないけど、俺にとってはメインディッシュだった。

お金がない日、仕事に疲れた日、自分が情けなくなった日。

そんな日に19円で手に入るあの白くて温かい食べ物に、何度救われたことか。

コンビニ弁当は高すぎるし、外食なんてもってのほか。

うどんは庶民の味方、じゃない。

底辺の命綱だった。

【まとめ】19円で手に入る、生きる力

 

・ゆでうどんは“コスパ最強の食材”

・レンチンOK、アレンジ自由、腹もふくれる

・工夫次第で「うまい飯」に化ける

・調味料のストックで世界が広がる

・19円のうどんに、何度も救われた

貧乏でも、飯は食える。

うどんがあれば、俺たちは今日も生きていける。

次回は、「袋ラーメンに全部ぶっこむだけの豪華飯」について語るぜ。

カロリーは正義。栄養より、生存が先。

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