底辺飯シリーズ

【底辺飯シリーズ④】袋ラーメン全部ぶっこみ飯 〜冷蔵庫の余り物が、奇跡の一杯に変わる瞬間〜

「今日はもう、何も作る気が起きん…」

そんな夜がある。いや、そんな夜しかない。

冷蔵庫の中は、使いかけの野菜と半分腐りかけた卵。

袋ラーメン?ある。よし、それでいこう。

ここで俺は**“全部ぶっこみ方式”**を採用する。

ラーメンという名の沼に、余り物を全部ぶち込む。

これが意外と…最高なんだよ。

■ 袋ラーメン、それは最強のキャンバス

インスタント袋ラーメン。

5食入りで198円のアレ。

安い・うまい・保存きく。もはや三種の神器。

塩・しょうゆ・味噌。どれでもいい。

とにかくスープがあるだけで、他の食材を全部“肯定”してくれる。

冷蔵庫にちょっと残ったキャベツ、しなしなネギ、昨日の焼肉のタレの残り。

ぶち込め。すべて袋ラーメンが受け止めてくれる。

■ 「ぶっこみラーメン」の作り方(我流)

  • 鍋に水を沸騰させる
  • 野菜や肉など、火が通りにくいものから順にぶち込む
  • ラーメンの麺と粉スープを投入
  • 最後に卵を落とす(溶いてもいいし、そのままでもOK)
  • 完成。

すごいのが出来たような気がするけど、材料費はたぶん150円以下。

しかも、洗い物は鍋ひとつで済む。

控えめに言って、底辺の奇跡。

■ 調味料で味変&満足度アップ

ラーメンそのままでも十分だけど、

ここにちょい足しするだけで“満漢全席感”が出る。

  1. ごま油→香りがプロっぽくなる
  2. にんにくチューブ→パンチが出て食欲爆発
  3. マヨネーズ→こってり濃厚系に早変わり
  4. 一味 or 七味→ピリ辛で体が温まる

何より「自分でアレンジしてる感」が満足度を倍増させる。

食ってる最中に、「あ、これ次は○○入れてみよう」って妄想が止まらない。

これ、底辺流のグルメ旅なんだよな。

■ なぜかテンションが上がる、“ごった煮感”

正直、見た目は汚い。

ごちゃごちゃしてるし、具が沈んでるし、麺もぐちゃっとしてる。

でもね、箸を突っ込んだときのワクワク感があるのよ。

「あ、ここにキャベツの芯が!」

「うおっ、卵が半熟で残ってた!」

「この焦げ目、昨日のウィンナーじゃん!」

具材が多い=口の中が楽しい。

“何が出るかわからん宝探し”みたいなラーメン。

金はないけど、テンションは上がる。

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■ 意外と栄養バランスもマシになる

一人暮らしの貧乏飯って、たいてい栄養が偏る。

でも、ラーメンに余り野菜とか卵とか入れると、意外と栄養取れる。

・キャベツで食物繊維

・卵でたんぱく質

・ネギでビタミンC(かもしれない)

もちろん、栄養士に怒られるレベルではある。

でも、何も食わずに寝るよりは100倍マシ。

「とにかく生きる」ってときには、これで十分だ。

■ 一杯で満足。“貧乏グルメ”の極み

食べ終わった後、満腹感がすごい。

「あー、今日の飯もうこれでいいわ」ってなる。

しかも、満足してる。

なんだこの“コスパ満足度”の高さ。

金持ちの贅沢ディナーじゃ味わえない、“自己肯定感のある満腹感”。

これが袋ラーメン全部ぶっこみ飯の真髄なんだよ。

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【まとめ】ラーメンに、希望を全部入れてみた

 

・袋ラーメンは貧乏人のキャンバス

・余り物ぶっこめば、それっぽい料理になる

・調味料でプロっぽさアップ

・栄養も意外と取れるし、満足感がすごい

・何より、「自分で作った感」がうれしい

金がないとき、人は色んなものを諦めがちだけど、

**「うまい飯だけは諦めなくていい」**って、袋ラーメンが教えてくれた。

次回は、「お好み焼き(もどき)は粉と水だけでもウマい説」について。

生地が命?いや、命のギリギリでも、工夫次第でウマくなる。

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