副業って、稼げるかどうか以前に「誰かの役に立つかどうか」で悩む。
僕もそうだった。借金300万円を抱え、ギャンブル依存と戦う日々の中で、正直、自分が発信できるものなんて無いと思ってた。
でも――それが逆だった。
体験談を売ってみようと思った理由
noteに書き始めたのは、ただの思いつきだった。
ある日Twitterで流れてきた「noteで体験談を売って収益化してます！」って投稿を見て、ふと、「借金・ギャンブル体験って、需要あるんじゃないか？」って考えた。
冷静に考えたら、僕の人生、けっこうインパクトある。
借金300万円、パチンコ漬けの毎日、家族にバレた修羅場、任意整理に至るまでのリアルな葛藤……。
このドロドロした体験談、他人が読んだら少しは面白いのかもしれない。
あるいは、同じような状況の人の支えになるかもしれない。
そう思って、思い切って「noteに体験談を書いて、300円で販売」してみた。
正直、売れるなんて思ってなかった。
「売れた」の通知が届いた夜
公開して3日目。夜中にスマホの通知が鳴った。
noteから、「あなたのコンテンツが購入されました」って。
正直、泣きそうになった。
たった1件、たった300円。でも、誰かが自分の体験にお金を払ってくれた。
「お前の人生、無駄じゃなかったよ」って言われたような気がして、画面を何度も見返した。
その購入者は、noteのDM機能でメッセージまで送ってくれた。
「自分も元ギャンブラーで、借金地獄を経験しました。すごく共感しました。ありがとうございます。」
…これ、もう副業とか関係ない。
“書いてよかった”と、心から思えた瞬間だった。
稼げた金額より「得たもの」が大きすぎた
実際、noteの体験談販売で稼いだ金額は、月に数百円〜千円いくかどうか。
でも、そんなのどうでもよくなった。
自分の過去が誰かの救いになる。
「同じような悩みの人に届けたい」と思えたことが、副業としての大きな第一歩だった。
その後も、noteにはいろんな体験談を書いた。
ギャンブル依存のリアル、任意整理の流れ、副業でやった小さな成功や失敗…。
少しずつだけど、購入者やフォロワーが増えてきて、「ちゃんと誰かに届いてる」って感覚が、僕を支えてる。
まとめ：小さな勇気が、人生を少し変えた話
noteで体験談を販売して得た収入は、ほんの数百円。
でも、あの通知の「1件の購入」が、僕の心には何万円分の価値があった。
副業って、最初は「お金を稼ぐ手段」として始めたけど、実際は「自分の価値を再確認する方法」だったりもする。
もし、いまの自分に何もないと思ってる人がいたら――声を大にして言いたい。
その経験、誰かの役に立つかもしれない。
そして、それを300円で売ってみても、いいかもしれない。
